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中日新聞コラム 気になる医療用語

33) 総合科

2007.5.25掲載

 診療所の看板に上から順に「内科、消化器科、皮フ科」と書かれていたら何が専門でしょう。ある調査では、「内科」と回答した人が約半数、「3つすべて」と回答した人が3分の1でした。また、いくつも表示されていることに対して、「全般的に診てくれるようで安心」と回答した人は42パーセント、「専門外の診療科まで標榜しているようで不安」は47パーセントでした。複数の診療科目を標榜することは必ずしも安心感を与えているわけではないことが明らかになりました。あなたは複数標榜してあることに対して、どのような印象を抱いたでしょう。
 医師からすれば、内科、外科、大人、子どもを問わず、何でも診れる診療所であるということを示すためには、たくさんの標榜科目を掲げておいたほうがよりわかりやすいと思うのは当然のことでしょう。では、どうすれば安心感を抱かせつつ示すことができるのでしょう。
 その解決策となるのが、「総合科」の新設です。狭い専門領域ではなく、内科、小児科などの幅広い領域について、総合的かつ高度な診断能力を有する医師であると厚生労働省が認定すると、「総合科」を掲げることができるという案が現在、検討されています。今後は、「総合科」と看板に書いてある診療所をかかりつけにすれば、自分の心身のこと、家族全員の健康状態などをトータルに把握してくれるようになるのでしょうか。これまでにも家庭医、プライマリ・ケア医、総合医など様々な名称で総合的に診れる医師の養成が行われてきましたが、医療を受ける側には十分浸透していない感がありました。私たちが安心してかかれる医療の実現のために、最善案が決まりますように。

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