トップページ>中日新聞コラム
中日新聞コラム 気になる医療用語

32) 医療事故被害者

2007.5.18掲載

 映画「0(ゼロ)からの風」の上映が、首都圏で始まりました。19歳の息子が飲酒運転の犠牲になり、立ち上がった母親や仲間たちが37万人分の署名を集め、危険運転致死傷罪成立に結びつけるまでの過程が描かれています。
 医療事故被害者の中にも、事故の再発防止を願い、自身の体験を医療者に向けて語る活動をしている人たちがいます。しかし、医療者を前にして、自身の苦しい体験を被害者が語るのは決して簡単なことではありません。自身を「医療事故被害者」と名乗るためには、その事故が明らかに病院側のミスであったことが前提となります。裁判で勝訴している、または病院と和解していることが求められるため、全国でもこうした活動ができる方は10人もいません。
 厚生労働省が2005年にまとめた「今後の医療安全対策について」という報告書でも、今後取り組むべきことのひとつとして「医療安全の研修等に、医療事故の当事者や被害者を講師として招聘すること」が挙げられており、今後こうした活動はますます広がっていくでしょう。
20日、医療の質・安全学会のシンポ「被害者が語ることがなぜ医療安全に役立つのか」が都内で開かれます。詳しくは同学会のホームページ=http://qsh.jp=をどうぞ。

中日新聞コラム・目次に戻る

トップページに戻る

Copyright 2003-2010 © いいなステーション/e7station. All Rights Reserved.
QLOOKアクセス解析