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中日新聞コラム 気になる医療用語

28) チーム医療

2007.4.20掲載

 ここ数年、東京医科歯科大学の新入生オリエンテーションにまとめ役として参加しています。この大学では、患者の声を聞くことを重視し、毎年、1泊2日のオリエンテーションの際に、「患者講師」の話を聞く場を設けています。今年は悪性リンパ腫、肺がん、二分脊椎症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を経験した患者講師ら6人が、「医療者の卵」に求めることを話しました。この行事は医学部と歯学部が合同で行うため、医師、歯科医師、看護師、臨床検査技師、歯科衛生士を志す学生がすべて、同じ話を聞くことが出来ます。「チーム医療」を見据えての取り組みだそうです。
 患者にかかわるすべての職種が一丸となって治療にあたる体制のことを、チーム医療と呼びます。医師の上意下達ではなく、医療者全員が分担して活躍します。米国では、患者がこのチームの一員として気後れすることなく参加できるよう、患者が家族や友人をひとりだけ「ケアパートナー」に選べる病院があります。
 ケアパートナーは24時間いつでも患者と面会可能で、病室に寝泊りすることも自由です。かつ、カンファレンスにも患者と一緒に同席し、患者では聞きにくいことを質問してくれたりもします。日本でも、こうした現実的な患者中心のチーム医療が早く浸透しますように。

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