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中日新聞コラム 気になる医療用語

26) 人員配置基準

2007.4.6掲載

 病院では予約していたにも関わらず、30分、1時間待ちというのは当たり前。でも、診察室の医師も次から次へと訪れる患者を診るため、昼食をとる暇もないほどです。それなら外来で診察する医師を増やし、医師1人当たりの患者数を減らせば、患者も待たなくて済むし、医師の負担も楽になって、互いのメリットは大きいはずですが・・・。
 外来の医師数はどのように決められているのでしょうか。
 わが国では、適切な医療を行うためには一定水準以上の人員を確保する必要があることから、医療法において人員の「標準」が示されています。例えば、病院だと40人の外来患者に対して1人の医師を配置することとされています。この標準の全国での遵守率は90%を超えますが、東北など医師不足が深刻な地域だと、わずか半数の病院しか標準に達していません。また、この数値は1948年(昭和23年)に定められており、現実とそぐわないため見直しが必要とも言われています。
 現在の国の政策は、病院の外来を出来るだけ縮小し、患者さんの健康管理を地域の開業医が支える代わりに、院の入院機能を強化しようとする方向にあります。
 その中で、病院の外来には医師が何人必要で、どのような機能を持たせればよいかを決めることは、なかなか悩ましい問題です。

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