トップページ>中日新聞コラム
中日新聞コラム 気になる医療用語

22) 標準治療

2007.3.8掲載

 数年前、母を悩ましている慢性副鼻腔炎(蓄膿症)が悪化したときのこと。内視鏡手術をして膿を除去する方法があることを本で知り、かかりつけの耳鼻科医に相談に行きました。
 するとその医師は、「僕は手術は勧めない派です」と言い、手術をしてもまた膿が溜まることなど、手術を受けることのデメリットを説明してくれました。一方で、書籍には手術を受けることのメリットが書かれています。迷った母は、「手術を推奨しない派」の医師に、「内視鏡手術を勧める医師」宛てに紹介状を書いてもらい、自分のケースは手術したほうがよいかどうかを聞きにいきました。
 患者の治療法が医学的根拠に基づかず、医師の「派閥」のようなもので決まるとしたらそれは大きな問題です。
 病気によっては医師の卒業大学や勤めている病院ごとで治療法が異なることもあります。
 しかし、多くの病気にはそれに応じた「標準治療」があります。手術や投薬などの治療経過のデータを積み重ねた結果「この方法を取れば、一番効果が現れやすい」という治療法が確立されていくのです。
 治療を受ける際には、「この病気の標準的な治療法は?」と医師に聞いてみると良いでしょう。

中日新聞コラム・目次に戻る

トップページに戻る

Copyright 2003-2010 © いいなステーション/e7station. All Rights Reserved.
QLOOKアクセス解析