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中日新聞コラム 気になる医療用語

17) 出産

2007.2.2掲載

 「女性は子どもを産む機械」という厚生労働大臣の発言は、尊いお産の現場に立ち会ったことのない男性の軽率な発言だと思います。「やだ、私お漏らししてる!」私のお産は午前1時20分、自宅での破水から始まりました。荷物を持ち夫と一緒にタクシーでクリニックへ。入院手続き後、「体力勝負なので朝までぐっすり寝て下さい」と睡眠薬を渡され、軽い陣痛と共に就寝しました。朝食時に挨拶に来てくれた担当の助産師さんは、とても気の合うMさんでした。医師の内診があり、「羊水が濁っており胎児の感染リスクが高まるので陣痛促進剤を使用しなるべく早く出そう」との提案。できるだけ医療介入の少ないお産を望みクリニックを選んだ私にとって薬剤の投与は寝耳に水です。子宮破裂や胎児仮死など促進剤の副作用を多く見聞しているだけに、自身への使用には強い抵抗感がありましたが、選択の余地はないようでした。質問を重ねてから同意し、午前10時からアトニン‐Oが投与され、陣痛が発来。腹部には分娩監視装置が装着され胎児の心拍数と子宮の収縮が注意深くモニターされており、徐々に不安は薄らいでいきました。4時間43分後、無事2942グラムの男子が誕生。分娩間ずっと私をサポートしてくれた夫は、感動しながらバースプラン通りへその緒を切りました。

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