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中日新聞コラム 気になる医療用語

16) HLA(ヒト白血球型)

2007.1.26掲載

 日本人の血液型の約4割を占めるのがA型。その次に多いのはO型だそうです。この血液型は赤血球の型ですが、白血球にも「HLA」という型があることをご存知でしょうか。あまり馴染みのないこのHLA型は大きく6種類に分かれており、白血病などの患者さんが骨髄移植をする際に必ず必要となる情報です。骨髄提供者と患者さんとのHLA型が合わなければ拒絶反応が起きてしまうため、移植はできません。一般的にHLA型が適合し移植が可能になる確率は兄弟で25%、非血縁者間では数百〜数万分の1と言われます。そのため血縁者で同じHLA型の人がいない場合には、骨髄バンクに期待すると同時に多くの知人にHLA型検査を受けてもらい同型の人を探したいと望むのは当然のことです。ところが、この検査費用が医療保険の適応となるのは移植ができた場合のみ。検査をしても型が違った場合には、一件あたり4万円以上もする検査費用は検査を受けた個人の全額負担になります。この検査費用を支援する目的で2001年に設立されたのが「淳彦(あつひこ)基金」です。26歳の若さで急性骨髄性白血病によりこの世を去った息子の遺志を継ぐ母親によって、これまでに多くの患者さんに手を差し伸べてきました。天国の淳彦君の思いはこれからも多くの人に届くことでしょう。

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