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中日新聞コラム 気になる医療用語

13) 患者会

2006.12.29掲載

 「娘が人工肛門をつけることになりました。まだ18歳です。これからの生活や就職のこと、結婚、出産のことなど不安でいっぱいです。10代で同じように人工肛門をつけて過ごされている方を紹介いただけませんでしょうか」いいなステーションには、同じ病気や障害がある人と出会いたいという相談が毎月数件寄せられます。多くの場合、私はその病気の患者さんやご家族が運営している「患者会」を紹介します。日本には1500を越える患者会があり、電話相談や、定期的な会合の開催、会報の発行などを行っています。
 前述の方には「若い女性オストメイトの会ブーケ」を紹介しました。人工肛門をつけてもおしゃれに着られる水着の話や、身体のことをボーイフレンドにいつどのように告げるかなど、当事者が抱える悩みや疑問を素直に打ち明けることのできる場、そして「先輩患者」が自身の体験をもとに助言してくれる場を患者会は提供してくれます。
 経験の共有や当事者同士の共感を通し、自身の病気を受け入れ、前向きに考えられるようになった人は少なくありません。慰められてばかりだった自分がいつのまにか新米患者さんを励ませるようになっていたという人もいます。つらいこと、苦しいことはひとりで乗り越えるより仲間がいたほうが楽。来年もそんな出会いを大切にしたいと思っています。

参考

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