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中日新聞コラム 気になる医療用語

12) 救急相談センター

2006.12.22掲載

 12月は119番通報による救急車の出動件数が年間で一番多い月。風邪やインフルエンザの流行、忘年会などでの急性アルコール中毒が主な原因のようです。東京消防庁によると、救急車が出動してから現場に到着するまでの平均時間がこの5年間で1分遅くなり、6分30秒になっているとのこと。延滞の理由の一つに、年間約70万件という出動件数の多さが指摘されています。すべての人が本当に救急車で病院に搬送されるべきだったのかというと必ずしもそうではないようです。調査の結果、搬送者のうち実に6割は結果的に入院を必要としない軽症だったことがわかりました。これでは本当に急を要している人が後回しとなり手遅れになりかねません。しかし、救急車を呼んだ人の中には、「軽症・重症の判断がつかなかった」「どの病院に行けばいいかわからなかった」という人も多く、一概に非難するわけにもいきません。そこで、東京都では2007年5月から「救急相談センター」が開設されることになりました。「7119番」に電話すると、定年退職した救急隊員OBや看護師が24時間態勢でけがや病気の程度を判断し、必要に応じて救急車を要請してくれます。救急搬送は必要ない場合でも、応急処置や最寄りの病院が案内されます。この取り組みが全国に広がるよう東京都での成果を期待しています。

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