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中日新聞コラム 気になる医療用語

8) 自由標榜制

2006.11.24掲載

 最近、近くに新しいクリニックができました。入り口の看板を見ると、「内科、皮膚科、泌尿器科」と書かれています。一体この先生の「本当の専門」は何科なのでしょうか?
 日本では、医学部を卒業し医師国家試験に合格すると、医師免許がもらえます。医師になると、医療法で定められた診療科であればどれを標榜して開業してもよいことになっており、これを「自由標榜制」と呼びます。一方、アメリカでは医師免許を取得した後に専門としたい診療科を1つだけ選び、その診療科の研修を受けます。そして認定試験に合格し「専門医」の資格を取らなければ、その科を標榜することはできません。自由標榜制は、標榜する診療科と専門とする診療科とが必ずしも一致しないため、医療を受ける側にとって医師の専門性がわかりにくいということが問題です。
 2002年からは医療広告の規制緩和が進み、医療機関の看板や電話帳の広告欄に、「循環器専門医」、「腎臓専門医」などと専門医であることを書いてもよいことになりました。専門性の高い医師に診てもらったほうがよい場合には、それらの情報を参考にして医療機関を選んだり、わからないときには、勇気をもって「先生のご専門は何ですか?」と尋ね、適切な医師にみてもらうことが大切です。

参考

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