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中日新聞コラム 気になる医療用語

7) カルテ開示

2006.11.17掲載

 あなたは入院中に自分のカルテを見たいですか?先日、ある病院で入院患者さんに尋ねたところ、「見たい」と答えた方は36%でした。既にこの病院では、小児科病棟に入院する子どもたちの親御さんに見てもらえるように、毎日病室までカルテを運んでいます。
 「看護師さんに伝えたことがきちんとカルテに記録されていて安心した」「説明を聞いただけでは分からなかったことがカルテを読むことで理解でき、信頼が深まった」という感想が寄せられています。年明けにはカルテの閲覧を希望するかどうかを入院時に尋ね、すべての病棟で、希望者の意向に沿えるよう準備を進めていくそうです。
 2005年4月に個人情報保護法が全面施行され、カルテ開示を医療機関が拒否することは法的に不可能となりました。カルテ以外にも、手術記録や看護記録、エックス線写真など、医療機関が保管するすべての診療記録が「開示義務」の対象となります。カルテ開示を求めるには、医療機関の窓口で所定の書類に記入して申し込むのが一般的です。費用は、文書1枚あたり10円程度のコピー代が実費として徴収されます。しかし、いくらカルテ開示の制度が整っても、患者の側からそれを求めるのにはまだ勇気が必要です。ぜひ病院自らが主導して、私たちが自分のカルテを自由に閲覧できる環境をつくっていただきたいものです。

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